【住宅会社の保証と修理を解説】~お得に修理する方法も~

住宅営業の豆知識

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こんにちはカサゴです。

住宅会社に18年も勤務していると修理依頼をよく受けます。

そこでよく聞かれるのが

「保証で直せるの?」

「お金かかるの?いくらぐらい?」

みたいな、やりとりです。

壊れていたり、キズがあるとすごく気になるので

「早く元に戻したい!」と強く思われますが、

費用が気になるところですよね。

実はこの保証・修理・費用については住宅会社とのトラブルも多いです。

この記事では住宅会社の保証・修理・費用ついて私の会社と私の経験をベースにまとめてみました。

仕組みを知っていれば、お得に納得して修理ができると思います。

ただ、保証と修理は会社の仕組みや姿勢・利益のとり方で大きく違うと思うので参考まで。

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保証の部位と種類

保証の部位について

家の保証は部位ごとに保証期間が分かれています。細かく分けるとややこしいので

・目に見えて手で触れることができる部位(基礎の模様、クロス、設備など)

・目に見えなくて手で触ることができない部位(家の主要部分。基礎の土台、骨組みや鉄筋、壁の枠組みなど)

みたいな感じで考えてもらえるといいと思います。

この目に見えてる部位は問題が発生してもまー住めますが、

目に見えない部位は問題が発生すると家自体に住めなくなるかもしれない大問題になる部位です。

法律で守られる最低限の保証 瑕疵担保責任(10年) 

この目に見えない部位は問題が発生すると何千万円かけた家に住めなくなる可能性があるので、

それはあまりに消費者がかわいそうだ・・・と言う見方から法律で守ってくれています。

これが瑕疵担保責任と言う法律で日本国中どの会社で建てても最低限守られます。

施工会社が倒産しても保険加入で守られます。期間は10年です。

住宅会社の努力 長期保証(30年~60年)

さらに住宅会社の努力で目に見えない部位の保証を拡張したのが長期保証です。

瑕疵担保責任の10年を30年~60年へ大幅に保証期間を延ばしています。

住宅会社によって保証延長システムや期間は異なります。

目に見える部分 短期保証 1年~10年

目に見えて手で触れることができる部位は短期保証で1年~10年です。

これも住宅会社の姿勢や部位で保証期間が違います。

設備に関しては会社がお客様の代わりに保険に加入していたり、会社の努力で修理代を立替えたりしている会社もあります。

基本的に多いのは1~2年だと思います。

修理依頼が多い部位は?

圧倒的に短期保証の修理依頼が多い

私、個人の感想ですが大手メーカーの長期保証部位は

「こんなの不具合起こすわけないじゃん・・・」と思うぐらい

しっかりした施工になっています。

そもそも瑕疵担保責任で家の主要部分は法律で10年保証しなければならず、この主要部分は不具合が発生した後から直そうとすると膨大な費用がかかるので、住宅会社も慎重にならざるを得ないです。

なので保証期間がウチの会社は何年!!みたいな営業がよくする話はどうでもいいです。

それよりも短期保証部分の修理依頼はよくきます毎日使うものはいつか壊れます。具体的に多いのは

  • 床の傷、床鳴り、補修残り、汚れ
  • 家族が付けてしまった傷
  • コーキングの切れ
  • 建具の建てつけや開閉に関するもの
  • クロスの浮きや剥がれ
  • 水廻りの水漏れ
  • エコキュート、インターフォン、食洗器、トイレの便座、換気扇などの機械系

などです。多くの会社が1~2年ほどの保証期間なのではないでしょうか。ウチの会社は2年です。

これは長いのか短いのか。

電気屋さんで家電買った時の1年の保証は納得できるんですが、家となると高額なので2年は短く感じる人が多いのかもしれません。

保証責任と費用負担するのはどこなのか?

家の材料は部品を製造するのはメーカー(TOTO、パナソニック、リクシルなど)、請け負うのは請負会社(住宅会社)、施工するのは施工会社(大工、電気屋、水道屋など)となっており、住宅会社が全てを製造販売、施工して全責任を引き受けているわけではありません。

修理依頼を受けて調査に行き、部品に欠陥があった(メーカー責任)のか、施工に問題があった(請負会社の責任)のかで費用負担する会社が違ってきます。

また、請け負い会社と施工者が調査に行き原因が特定できず(施工の問題ではないのが確定)、後日製造会社(メーカーの担当者)が調査に行く。それで修理までに時間がかかる。

そんなことも、ざらにあります。

【保証期間超過】修理費用について

で、問題によくなるのが費用です。家の修理代は高いです。

お客様の想像の金額と実際の修理代に大きくギャップが出ます。

この金額は利益をたくさんとっているのではなく、

家は修理に持って行けず、訪問修理しかできないのが一番の原因です。

費用の仕組みと相場

費用=必要な部品の費用+職人の日当+依頼先の利益

となります。職人の日当は職種にもよりますが半日で5000円~15,000円ぐらいで

少しのクロスやキズの修理(材料、部品無し)でも1万円オーバーになります。

部品代がかからない軽微な修理はほとんどが人件費です。

クロスを少し張り替えて1万円オーバーは「高っ!!」と思うかもしれませんが、

職人さんも修理する家まで移動しなければならないので、移動時間も考慮すると妥当な金額だと思います。

逆に言えば、1カ所修理も2カ所修理も軽微なクロスやキズの修理は金額あまり変わりません。

まとめて修理をお願いする方が得です。

部品交換が必要な修理金額は見てみないと分からない

設備(特に機械系)で修理の依頼を受けた時、「いくらぐらいで修理できますか?」と聞かれることがよくあります。これは私の様な営業では分かりません。また、どこが壊れているのか。修理で直るのか、部品の交換が必要なのか。本体ごと交換なのか、それによっても金額が大きく異なります。

例えば、食洗器。修理だけ(部品交換なし)なら人件費のみ5000円~10000円、一部部品交換なら25,000円~50,000円、食洗器本体ごと交換必要なら数十万円となります。

安易に金額はなかなか言えません。

見に行くだけでも費用が発生するケースがある

専門性が高い食洗器やエコキュート、トイレ、インターフォンなどの機械系やメーカーの水廻り設備などのメーカー設備はメーカー専門の修理業者が見に行くことが多いです。

その時発生することがあるのが出張料(5,000円前後)です。

食洗器をまた例に出すと、食洗器本体が壊れていて取り換え代が数十万と言われたとします。

今、数十万払うのは大変なので食洗器をしばらく使わず手洗いで済ます事にして、本体交換をお断りしたとしても主張料はかかります。

その場で部品交換修理50,000円を言われて

「主人と相談して、後日連絡します。」でも出張料はかかります。

この場合、後日修理した時も主出張料はかかるので二重にかかります。

なので注意が必要です。

対策として、事前に金額がいくらまでなら修理依頼する。それを上回るなら修理を延期する。みたいに

事前に金額の上限を設定しておいた方が無駄な費用がかからなくて良いと思います。

最も安く修理するならDIY 

簡単なクロスの剥がれや床・壁の傷・建具の調整や開閉、コーキング、設備の破損の修理はそんなに難しくありません。自分でもある程度直せます。

プロの仕上がりにはなりませんが、我慢できる人は自分でDIYするのが費用軽減になります。

クロスの部分補修はプロに依頼すると1万円以上かかるのが自分でやれば0円です。(必要な工具は必要。3000円もあれば揃う)

今では色々な職人さんがYouTubeに修理方法を載せてくれているので、修理方法もとても分かりやすいです。

失敗しても致命傷にならない修理は一度自分でやってみるのも手です。

失敗したらプロに依頼しましょう。

お得に修理する方法まとめ

住宅会社で建てた家の修理を依頼するなら以下の手順がベストです。

  • 住宅会社に連絡し保証期間内かどうかを確認する
  • 保証期間から外れていたら自分で直せそうかどうかを検討してみる(最安)
  • ムリそうなら修理を依頼をする、この時金額も聞いておく。(相場など)
  • 修理箇所を見てみないと分からないと言われたら、見るだけで費用がかかるか聞いておく。
  • 事前にいくらぐらいまでならお金を支払って直すか決めておく。(我慢が可能な場合
  • クロスや床・壁・天井の傷はまとめて依頼した方が得

以上。参考にしてもらえたら嬉しいです。

住宅会社とお客様とお互いトラブルなく、気持ちよく家に住み続けて頂くことが一番の願いです。

カサゴ

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